ユニコーン @ 日本ガイシホール(4/22)

ライブのネタバレなし。
ユニコーンのライブに行ってきた。もう1週間も前のことなんだけど、あの日を思い出すだけで笑顔になってしまうくらいに楽しいライブだった。生きててよかったって思うくらいに。
ぼくがユニコーンを聴くようになったのはユニコーンの歴史の最終盤だった。名曲「素晴らしい日々」が発売された頃で、ユニコーンはもう解散に向かってしまっている頃だった。当時のぼくは小学6年生でライブに行くという発想すらなくバンドが解散してしまうことの痛みも感じることなく時は過ぎてユニコーンはいなくなってしまった。
中学生になったぼくはより熱心なユニコーンリスナーになりその熱は失われることなく今までずっとユニコーンを聴き続けてきた。ぼくにとって生まれて初めて大好きになったバンドだ。
ユニコーンのライブを観たいとは思っていたけれどきっと叶わない思いなんだろうなと完全にあきらめていたし、ユニコーンの再結成を望む声に対してもどこか冷めた目で見ていた。そんなわけないじゃんと。「再結成なんてしなくてもいい。むしろしないで欲しい」なんて強がりを言いながらあきらめていた。
でも今年ユニコーンは再結成した。してくれた。16年ぶりに5人が揃った。ただライブをするために集まったというわけではなく新しい曲まで聞かせてくれた。アルバムまで発売してくれた。
解散当時中学生だったぼくも29歳。あの頃の奥田民生と同じ年齢だ。
ライブ当日、仕事は残っていたけれどぶっちぎってガイシホールへ急いだ。
ライブが始まる。
5人がステージ上に揃っているのを観ただけで涙ぐんでしまった。
ああぼくは今本当にユニコーンのライブを観ることができているんだな。5人とも歳をとっておっさんになってしまっているけれど、きっと昔とは違っているけれど、でもあの頃にはあの頃の楽しさが今は今の楽しさがあるんだろうなというようなことをずっと考えていた。それはそれこれはこれ。今の5人だからこそ出せる音や空気がそこには確かにあった。
泣いたり笑ったり踊ったり叫んだりしながら本当に濃密な3時間が過ぎた。昔の曲も新しい曲もどれも素晴らしかったし、ぼくが一番好きな曲もやってくれたし。3時間なんてあっとゆう間だった。とにかく楽しかった。あわよくばお酒を飲みながら見れたらもっとよかったんだけど無理は言うまい。生きててよかった。しばらくはこの日を思い出して生きていけるなと思った。
今回のツアーが終わったあとユニコーンはどうするんだろう。もしもユニコーンの歴史がまたここから続いていってこれからも新しい曲が聴けて時々ライブが観れてたりしたらいいなと思う。昔は乗り遅れてしまったけれど今度はついていくことができたら本当に嬉しいだろうな。